明日に向かって共に歩もう

滋賀県職員となられたみなさん、
就職おめでとうございます。

滋賀県職員組合を代表して心から歓迎のごあいさつを申し上げます。

新型コロナウイルス感染症拡大のもとで、様々なご苦労があったことと思います。このような時代だからこそ、「誰かの幸せにつながる仕事をしたい」と県職員を希望されたことに敬意を表すとともに、「仲間と楽しく仕事がしたい」というみなさんの夢と希望に全力で応えていきたいと思います。

滋賀県職員組合は、多くの先輩が「県民のために良い仕事がしたい」という思いが生かせる職場をつくることをめざして結成され、74年の歴史を刻み約1,200名の職員が参加する労働組合です。

私たちは「県民の繁栄なくして県職員の幸せはない」を基本理念に活動を行っており、憲法15条が定める「住民全体の奉仕者」であるということを大事にして、県民・住民の目線で仕事を進めようと頑張っています。

新型コロナ感染症は仕事のありようを一変させ、テレワークが拡大される一方で、過労死ラインを超える長時間過重労働も生じてきました。職員組合では、新型コロナ感染症に関連する職場でアンケート調査を実施し、職場実態を背景に「県民のいのちと健康を守るために職員の増員を」との運動に取り組んできました。この運動は、県民的な支持も得て知事や議会を動かし、知事部局の職員定数を5年連続で増加させることができました。長時間労働規制や不払い残業根絶でも、全国の自治体に誇れる水準の労使合意と制度化を実現しています。

あなたの、滋賀県職員組合への加入は、お互いが助け合い支え合いながら成長できるあたたかい職場づくりのスタートラインです。コロナ禍は、経済的格差が人々の暮らしに影を落とし、貧困と社会の歪みを拡げていることを明らかにしました。私たちの労働条件を改善することは、この社会を誰もが安心して働き、人間らしく暮らせる社会とすることにつながっています。引き続き、いきいきと健康で働き続けられるよう、一緒に運動を進めていきましょう。

滋賀県職員組合は政党に献金したり、支持をおしつけたりせず、組合員の政治活動と政党支持の自由を貫いています。だからこそ「良い仕事がしたい」「いきいきと働きたい」と思う方なら誰もが参加できる労働組合となっています。

滋賀県職員組合は職場、県内、全国で交流し仲間の輪を拡げています。労働組合という「チャンネル」を通じて多くの仲間とのネットワークをつくり、未来を切り拓かれることを期待します。

私たちとともに新しい滋賀の歴史を築くために、そして誇りを持って働き、豊かな人生をともに歩むために、大いに学び、多くの仲間、県民の皆さんとつながる滋賀県職員組合にあなたが加入されるよう心から呼びかけます。

2021年4月
滋賀県職員組合
執行委員長 杉本 高

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